【WCS2018】ケントレヒレグロスWCS ver.
はじめに
初めての世界大会行ってきました。遅くなってしまいましたが、使用構築を紹介したいと思います。
今回も732@Nathaniel_732と共有してパーティを作りました。彼のブログhttp://nathaniel732.hatenablog.com/entry/2018/09/01/174717も是非合わせてご覧ください。
実績
WCS2018 Day1 5勝3敗
構築経緯
全国大会までのWCS2018ルールを辿ると自分はレヒレグロスを使い続けて、世界大会の権利を取ることができました。なので、全国大会後は練度の高いレヒレグロスを考えつつ、別の自分に合いそうな強い構築を探し、最後に自分が感覚でいいと思ったものを選ぶ方向でスタートしました。
7月時点でしねんのずつきメガメタグロス+ガオガエン+ジメンZ霊獣ランドロスの組み合わせの感触がよく、この3体を固定し残りのメンツを試すことにしました。
また、この頃からカプ・テテフの案も出始め、これまで採用してきたサンダー、カプ・レヒレ、(メガ)バンギラス、モロバレルの中から一番勝てる6匹を選ぶことを目指しました。
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選択枠のポケモンのうち、S操作と対カミツルギに強いサンダー、対メタグロス、ガルーラ含めて使い慣れて安心感のあるカプ・レヒレは入ってくるだろうと思うようになりました。
しかし、6枠目の選択には非常に悩まされました。しねんのずつきとのシナジーがあり、メガゲンガーに強めに出れるカプ・テテフは魅力的でしたが、バンギラスがいないと対雨、メガリザードンYが厳しくなってしまいます。
しばらくラストの1枠に入るポケモンに悩んでいたところ、とつげきチョッキを持ったカプ・テテフが強いという情報を聞き、対雨と晴れも担えるカプ・テテフはバンギラスのほしい役割を兼ねており、このポケモンを6枠目に採用ことにし、パーティが完成しました。
ちなみに、8月で練習で使っていたメガゲンガー構築はわりと感触はよかったものの、当初のレヒレグロスの苦手な雨、晴れ構築が同様に厳しい(ラティアスの発想は自分にはなかったです)ことや、練度の差でレヒレグロスを持っていくことにしました。
個体解説
性格:ようき
実数値:169-189-171-×-131-171
努力値:108-188-4-×-4-204
特性:クリアボディ→かたいツメ
持ち物:メタグロスナイト
技構成:しねんのずつき/れいとうパンチ/じだんだ/まもる
最速ウツロイド抜き
C182メガライボルトのオーバーヒート耐え
メガゲンガー、メガリザードンY中心の環境に刺さるしねんのずつき、スタンダードな構築にほぼ入るガオガエンへの打点(これだけではありませんが)としてのじだんだを確定技とし、対メガボーマンダ、霊獣ランドロスのれいとうパンチ、一致技と怯みがあるアイアンヘッド、大事に扱うまもるの3つの中から最終的にアイアンヘッドを切ったものを採用しました。
アイアンヘッドを切ることは打点としてクレセリア、カプ・テテフ、サーナイト、バンギラス等に一見苦労することになりますが、クレセリアに関しては後述のガオガエンのどくどくで削ることを目指せばよく、じだんだであえて透かすことで威力2倍のじだんだの圧力を相手に与えることができます。カプ・テテフはあまり出されないことが多いし、アイヘがなくともどうにかなります。サーナイトとバンギラスは当たったら正直困るのですが、環境的にあたる確率は低いと考え、対策を切りました。
しねんのずつき入り、アイアンヘッド切りでまもるのあるメタグロスは珍しく、相手にとって予想外の技を打つことができました。これは技を見せる駆け引きのあるBO3で非常に有効でした。
サンダー
性格:おだやか
実数値:196-×-105-145-148-129
努力値:244-×-0-0-196-68
特性:プレッシャー
持ち物:オボンのみ
技構成:10まんボルト/ねっぷう/おいかぜ/はねやすめ
最速ぺリッパー抜き
C161カプ・コケコのフィールド10まんボルトベースのデンキZ耐え
C156ルンパッパの雨ハイドロポンプベースのミズZ耐え
全国大会ではおくびょうCSベースでしたが、一周回っておだやかHDの耐久はねやすめに戻りました。メガバンギラスを採用しないため、雨や晴れ下での高火力を受けきる必要が生じて、はねやすめの強さに改めて気づき、このような形になりました。はねやすめは後述のガオガエンのどくどくと相性が良いです。グロスサンダーミラーにおいてれいとうパンチできのみが発動しないのは弱いのでオボンのみを選択。
このポケモンの必要性については、1月からずっと代替案(ウルガモス、霊獣ボルトロス等)を探していたものの、いい候補が見つかりませんでした。でんき・ひこうタイプで耐久があり、おいかぜを使え、構築が苦手なカミツルギに打点があることは唯一無二の存在だと思います。
性格:いじっぱり
実数値:200-149-125-×-129-81
努力値:236-4-116-×-148-4
特性:いかく
持ち物:フィラのみ
C147カプ・コケコのフィールド10まんボルトベースのデンキZ耐え
-1A197メガメタグロスのじだんだが確定3発
-2A197霊獣ランドロスのじしんベースのジメンZ耐え
今までと違い物理耐久も大きく確保した配分にしました。ねこだましは敢えて打たない方が強いこともあるのですが欲しい場面も多くあるので採用、重めなカミツルギの処理ルートはたくさんあったほうがいいので一致技のフレアドライブを選択しました。
(メガ)ラティアスやシードクレセリア、カビゴンなど攻撃技で削りきることが難しいポケモンが環境にいたため、どくどくを仕込みました。どくどくはこのポケモンにしか技のスペースがなかったです。また、レヒレグロスミラーが少なくなって、カプ・レヒレのミズZをまもるで受けきる必要がなくなり、サイクルに強いとんぼがえりを入れました。
とんぼがえりとどくどくの枠ははたきおとす、ちょうはつを試していた時期もありました。少し苦手なポリゴン2入りのパーティに対してはちょうはつが刺さります。
性格:ずぶとい
実数値:177-×-154-136-151-112
努力値:252-×-36-164-4-52
特性:ミストメイカー
持ち物:ウイのみ
技構成:ムーンフォース/だくりゅう/めいそう/まもる
おいかぜ時最速フェローチェ抜き
A216霊獣ランドロスのじしんベースジメンZ確定耐え
これまではCS基調のミズZを使用しましたが、世界大会では対メガメタグロス、メガガルーラ構築に重きを置いた物理耐久のある配分にしました。
メガメタグロスのアイアンヘッドをウイのみ含めて3回耐えるようにし、耐久無振りの霊獣ランドロスを+1だくりゅうでなるべく倒せるように残りをとくこうにかなり振りました。Sは振らなくてもよかったのですが、最低限カプ・レヒレミラーで上が取れるように、(あまりないと思いますが)おいかぜしたときに最速フェローチェ抜きまで振りました。
技は一致技であるムーンフォース、上振れを期待してだくりゅう、火力を上げ、放置されないためのめいそう、めいそうを使う以上狙われる可能性が上がり、大事に扱うためのまもるを選びました。
個人的にはレヒレグロスを使い始めた当初から厚い信頼を寄せていたポケモンですが、世界大会環境でのメガゲンガーとメガリザードンYの台頭により活躍の場面が大きく減ってしまいました。しかし、仮想敵には当たらなかったとはいえ、出した試合はしっかりと活躍してくれたので、最後までパーティに採用してよかったと思います。
性格:ひかえめ
実数値:164-×-106-200-136-118
努力値:148-×-84-252-4-20
特性:サイコメイカー
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:サイコショック/ムーンフォース/めざめるパワー(ほのお)/エナジーボール
準速ぺリッパー抜き
-1A216霊獣ランドロスのジメンZ耐え
-1A233カミツルギのリーフブレードベースのクサZ乱数1発(25%)
フィールドサイコショックでH155-B91ルンパッパを乱数1発(75%)
本構築のMVP。対メガゲンガー、メガリザードンY、雨構築を意識してとつげきチョッキを持たせました。雨パーティに出すので、ルンパッパを一撃で落とせるかどうかが非常に重要となってくると判断し、C特化しました。
また、サイコショックとムーンフォースでほぼ事足りてしまうため、残りは構築全体的に重めなトリトドンに有効なエナジーボール、メガゲンガーとメガリザードンY構築によくいるカミツルギに刺さるめざめるパワー(ほのお)というピンポイント技を採用しました。
BO3で一回とつげきチョッキを持っていることを相手に見せてしまった場合は、次以降まもるがないため集中されることを意識して動かすことが重要です。(一試合見せたのにも関わらず次の試合で突っ張った結果カプ・テテフが倒れてしまい、そのマッチを落としてしまいました…)
メガバンギラスの役割を担うことができ、構築を6匹に絞る決め手になるポケモンでした。また、当初は補完枠でしたが、メガゲンガーとメガリザードンYの急増やこのポケモン自体のスペックの高さに次第に気づいていったことにより、基本選出のような扱いとなりました。本当に強かったです。
霊獣ランドロス
性格:いじっぱり
実数値:189-181-110-×-108-143
努力値:196-0-0-×-60-252
特性:いかく
持ち物:ジメンZ
H145-B106カプ・コケコをダブルダメージじしんで確定1発
C147いのちのたまカプ・コケコのめざめるパワー(こおり)を低乱数1発(6.2%)
一度は構築から外れましたが、世界大会で戻ってきました。
ガオガエン含めた二枚いかくを実現し、つるぎのまいからのジメンZ、いわなだれによる劣勢からの巻き返しが期待できることに魅力を感じ、採用に至りました。
配分に関しては、つるぎのまいを積む際の安定感を増すために耐久に大きく振ることにしました。火力には補正のみで努力値は振っていませんが、つるぎのまいを積むことを目指すプレイングを意識していたので、火力に困ることはほとんどありませんでした。
一定数いたおくびょうCSカプ・レヒレを考慮して最速85族抜きのようきの配分でもよかったかもしれません。
対戦成績
相手の名前のメモがあやふやです。すみません。
Round1 ○○
1
2@3(わすれました)
リザードンがサンダーより遅く、二試合ともリザードンに攻撃を打たせずに勝ちました。
Round2 Nate Munroe ×○○
1
2
3
ズガドーンはきあいのタスキを持っているし、アーゴヨンはわるだくみあるしでとても辛かったのですが、カプ・レヒレでドラゴンZを軽減できることに気づき、なんとか勝ちました。
Round3 Diana Bros[US] ×○×
1
2~3
カプ・テテフのとつげきチョッキを見せた後の3戦目で集中でカプ・テテフを落とせれてしまい負け。やらかしました。
Round4 Mark Duo[IT] ○××
1~2
3
マリルリがひたすらにきつかったです。なお、同じラウンドで同様の相手に当たり配信された732はマリルリではなくジャラランガを出され勝ったそうです。なんでですかね。
Round5 ○×○
1~3
メガなしZなしイリュージョン選出。チョッキサイコショックテテフと耐久サンダーが刺さり勝ち。
Round6 Gabriel Agati[BR] ○×○
1
2
3
2試合目ガオガエンではなくランドロス出したら相手が1試合目に出していないラティアス出してきました。当然その試合は負けました。3戦目はどくどくガオガエンが強すぎて勝ち。
Round7 Kevin J[TW] ○○
1~2
クレセリアにじだんだ打ってたら勝ちました。
Round8 りんさん[JP] ××
1~2
まさかの日本人引き。萎えました。1試合目に内容的に勝ちだったものの、二連守るで時間切れで負け。2試合目は初手のヒートロトム+メガメタグロスに翻弄され、ポリゴン2のトリックルーム展開を凌ぐことができませんでした。僕の世界大会の挑戦はここで終わりました。
Round9 ドロップ
抜けがなくなったしあまりにも疲れたのでドロップしました。
最後に
パーティはDay2へ行けるポテンシャルのあるものに仕上がったと思いますが、自分のBO3のプレイングがまだまだ納得のいくものまでに達していなかったです。
今回のDay1では9ラウンドもあり、9時間くらい会場で対戦をしていたのですが、海外へ行くことを含めて体力が足りてなく、集中力が持たなかったのでもっと体力づくりをしていこうと思いました。
また、レヒレグロスはINC Januaryからずっと使い続けてきた構築で、練度の高さがここまで導いてくれたのかなと思います。